英語での自己紹介 ― Level 3:仕事のやりがいを伝える

ー特訓シリーズ《自己紹介 Level 3》ー

目次

はじめに

【前のステップから】 Level 2 では「自分の仕事を一文で説明する」練習をしました。
今回の Level 3 では、それをさらに深めて、「自分の仕事に対する想いを一言で表現する」ことが目的です。

仕事内容だけでなく、どんな姿勢でその仕事に取り組んでいるかを伝えると、あなたの英語は “情報” から “人柄” へと深まります。

なぜこれが大切か?

英語での自己紹介は、ただの肩書き説明ではありません。 「何を大切にして働いているか」を添えるだけで、聞き手の印象が温かくなります。

【Example】
❌ “I’m responsible for software testing.” → 相手の心の声:「へぇ、そうなんだ。」
✅ “I’m responsible for software testing. It’s rewarding to see our products improve.” → 相手の心の声:「この人、仕事に誇りを持ってるんだな!」

この一言が、ビジネス関係を一歩前進させたより深い人間関係へと変えていきます。

このステップでは、
「仕事内容を言う → 想いを一言添える」 という流れを自然に話せるように練習していきます。

音声教材では、語り口とイントネーションの練習を中心に、 あなたの英語が “伝わる声” になるよう設計しています。

基本フレーズ

① It’s rewarding to + 動詞

例文: It’s rewarding to see our ideas become real products.

「〜するとやりがいを感じます」という意味。 シンプルですが、英語で気持ちを伝えるときにとても自然です。

音節分解

It’s / re-WAR-ding / to / see / our / i-DE-as / be-COME / re-al / PROD-ucts

ストレスアクセント(★)
  • re-★WAR-ding(第2音節を強く)
  • i-★DE-as(第2音節を強く)
  • be-★COME(第2音節を強く)
  • re-al(第1音節)
  • ★PROD-ucts(第1音節を強く)
リズムパターン

It’s rewarding(やや強調)/ to see(軽く流す)/ our ideas(明確に)/ become real products(強調)

⚠️ 発音のポイント

  • “rewarding” の “war” は「ウォー」ではなく「ワー」に近い音です。 日本人は「リウォーディング」と言いがちですが、「リワーディング」の方が自然に聞こえます。
  • “ideas” は「アイディアズ」ではなく「アイディアz」。最後は濁音の「ズ」ではなく、軽い「z」の音です。

応用例

🗣 It’s rewarding to help my team grow.
🗣 It’s rewarding to solve real customer problems.

🪶 ワンポイント

“rewarding” は、仕事だけでなく日常の話にも応用できます。 たとえば It’s rewarding to teach kids.(子どもを教えるのはやりがいがある)など、 「自分にとって意味があること」を語るときにも自然です。

② I enjoy + 動詞-ing

例文: I enjoy working with people from different backgrounds.

“I enjoy” はポジティブな印象を与える万能表現。 自分の仕事の「好きな部分」をやわらかく伝えられます。

音節分解

I / en-JOY / WOR-king / with / PEO-ple / from / DIF-fer-ent / BACK-grounds

ストレスアクセント(★)
  • en-★JOY(第2音節を強く)
  • ★WOR-king(第1音節を強く)
  • ★PEO-ple(第1音節を強く)
  • ★DIF-fer-ent(第1音節を強く)
  • ★BACK-grounds(第1音節を強く)
リズムパターン

I enjoy(軽く)/ working with people(流れるように)/ from different backgrounds(明確に強調)

⚠️ 発音のポイント

  • “enjoy” の “joy” は「ジョイ」と明確に。日本人は「エンジョイ」と平坦に言いがちですが、“JOY” の部分を上げるように発音すると、ポジティブな印象が伝わります。
  • “people” は「ピープル」ではなく「ピーポー」に近い音。最後の “ple” は軽く流します。
  • “backgrounds” は複数形なので、最後の “s” を忘れずに。ただし「バックグラウンズ」と強く言うのではなく、軽く「z」の音を添える程度です。

応用例

🗣 I enjoy finding better solutions.
🗣 I enjoy learning new technologies.

③ What I like about my job is + 名詞/動詞-ing

例文: What I like about my job is seeing results.

「この仕事の好きなところは〜です」という言い方。 少し長いですが、感情をこめて話すと温かみが出ます。

音節分解

What / I / like / a-BOUT / my / job / is / SEE-ing / re-SULTS

ストレスアクセント(★)
  • a-★BOUT(第2音節を強く)
  • ★SEE-ing(第1音節を強く)
  • re-★SULTS(第2音節を強く)
リズムパターン

What I like about my job(一息で、リズミカルに)/ is(軽く)/ seeing results(強調)

⚠️ 発音のポイント

  • “What I like about” は、一つのかたまりとして流れるように発音します。 「ワット・アイ・ライク・アバウト」と一語一語区切るのではなく、 「ワッタイライカバウt」のように繋げて話すと自然です。
  • “results” の “sults” は「サルツ」ではなく「ザルts」。”s” を「z」の音で発音し、最後の “ts” は軽く添えるだけです。

応用例

🗣 What I like about my job is working with creative people.
🗣 What I like about my job is improving things every day.

💡ちょこっとメモ

多くの日本人は「仕事のやりがい」を英語で表すときに、 “difficult”(難しい)“busy”(忙しい) などの”現状報告”で終わりがちです。

でも、“rewarding” “enjoy” “what I like about〜” のような ポジティブな語彙に切り替えるだけで、会話の印象が一瞬で明るくなります。

相手は「この人、前向きに仕事してるな」と感じ、 そこから自然に会話が広がっていきます。

プレゼンデモ

この3つの表現を順に並べると、自然な自己紹介になります。

  • It’s rewarding to see our ideas become real products.
  • I enjoy working with people from different backgrounds.
  • What I like about my job is improving things every day.

YouTube音声教材では、これらのフレーズを リズムと抑揚を意識しながら練習できます。 声に出すと、自分の英語に”温かみ”が生まれるのを感じられるはずです。

仕事への想いを伝える3フレーズ

https://youtube.com/shorts/bjyY8mX9H_E

まとめ

英語での自己紹介で、 「仕事への想い」を一言添えること。

たったこれだけで、 あなたの印象は「情報」から「人柄」へと深まります。

今日から始める3つのアクション

  1. ✅ 自分の仕事で「やりがいを感じる瞬間」を3つ書き出す
  2. ✅ “It’s rewarding to…” を使って一文を作り、録音してみる
  3. ✅ 次の自己紹介で、Level 1→2→3をすべて使ってみる

小さな一歩が、大きな自信につながります。 さぁ、今日から練習を始めましょう。

🎓 これまでの総まとめ

Level 1:名前+所属部署

“My name is Tanaka. I’m from the Engineering department.”

Level 2:仕事内容

“I’m responsible for software testing.”

Level 3:仕事への想い

“It’s rewarding to see our ideas become real products.”

この3つを組み合わせると、 完璧な自己紹介が完成します:

“My name is Tanaka. I’m from the Engineering department. I’m responsible for software testing. It’s rewarding to see our ideas become real products.”

たった4文で、あなたの印象は劇的に変わります。

次回予告

Level 4 では、「相手との関係を作る」技術を学びます。

自己紹介をきっかけに、相手との関係をどのように深めるか? 英語話者が使う自然な関係づくりに役立つフレーズを 音声学的に解説します。

お楽しみに!

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