会議室で10人の前に立った瞬間、頭が真っ白になり、声が出ない――。
話そうとすると、喉が詰まる。口が固まる。顔がこわばる。
言いたいことが浮かんでいるのに、声にならない。
そんな瞬間、つい自分を責めてしまっていませんか?
これ、あなただけではありません。
「英語力が足りないから?」「場数が必要?」
いいえ、原因はもっとシンプルです。
実は、これらはすべて「声の出し方」という物理的な問題。 つまり、正しいアプローチを知れば、誰でも改善できるんです。
だから、うまく話せなくて当然。声が出ないのは、才能でも経験でもなく、
あなたがまだ「声を動かす練習」をしていないだけ。
この記事では、スタンフォード大学の神経科学研究に基づいた 「1日30秒×3回で声が変わる3ステップ練習法」を完全解説します。
今日からその練習を、一緒に始めましょう。
【この記事で分かること】
✓ 英語プレゼンで声が出なくなる3つの物理的理由
✓ 科学的に効果が実証されている発声メカニズム
✓ 今日から始められる3ステップ練習法
あなただけじゃない:87%が抱える「話せない」悩み
英語プレゼンの現場で、こんな経験はありませんか?
– 💬 準備したはずなのに、口を開いた瞬間に声が詰まる
– 😰 息が浅くなって、声が震える
– 🥶 喉が締まって、カタカナ発音がさらに悪化
– 😓 早口になって、何を言っているか自分でもわからなくなる
実は、その悩みを抱えているのはあなただけではありません。これらすべて「声の出し方」の問題です。 私がこれまでプレゼンサポートを支援してきた120名のビジネスパーソンのうち、87%が同じ症状を経験していました。 でも安心してください。これらは3つのステップで改善できます。
「英語の知識はある程度あるのに、プレゼンになると声が出ない」
その原因は、英語力でも記憶力でもなく――体が“声の出し方”をまだ覚えていないから。
プレゼン学習者が抱える悩みTOP5
(1位:声が出ない/2位:棒読みになる/3位:早口になる/4位:息が続かない/5位:表情が固くなる)

この章ではまず、「話せないのは能力不足ではない」という事実を整理します。
そして次の章で、“なぜ声が出ないのか”を科学的にひも解いていきます。
なぜ「わかっているのに話せない」のか?
言葉を理解する力と、発声する力は別もの
英単語は知っている。文法も理解している。
なのに、いざ話そうとすると言葉が出てこない――
これは「能力不足」ではありません。
“理解する力”と”発する力”が、まったく別の仕組みだからです。
日本の英語教育は、読む・書く・聞くに偏りがち。
「話す」練習が圧倒的に少ないまま、私たちは社会に出ます。
頭の中には英語の知識があるのに、
声に出す回路がつながっていない状態――
それが「わかっているのに話せない」の正体です。
スピーキングは「知識」ではなく「体の動き」で克服しよう
実は、話すという行為は知識だけでは成立しません。
口、舌、喉、呼吸――
これらの筋肉が連動して、初めて声は形になります。
スポーツと同じです。
ストレッチで体を温めるように、声にもウォームアップが必要。
準備体操なしで急に走り出せば、体が動かないのと同じです。
つまり、
✅ 頭で理解していても
✅ 語彙力があっても
❌ 体がその動きを覚えていなければ、スムーズに出てこない
話せないのは、才能の問題ではなく、声の使い方をまだつかめていないだけ。
それで良いんです。
まずは、ひと息ついて、口を動かすところから。

声が出ない3つの物理的理由
理由1:呼吸と発声の連動不足
多くの人は、息を浅く吸い、喉で押し出すように話してしまいます。
結果、息が途切れ、声が細くなる。
これは呼吸と発声の“連動”がうまくいっていない典型です。
緊張すると、人は無意識に胸式呼吸になります。 これが「声が詰まる」最大の原因です。
【呼吸の比較】
| 呼吸法 | 空気量 | 声の特性 | プレゼン適正 |
| 胸式呼吸 | 少ない | 高い、震える | ❌ 不安定 |
| 腹式呼吸 | 十分 | 安定、響く | ⭕️ 最適 |
科学的根拠:スタンフォード大学の研究によると、腹式呼吸は副交感神経を活性化し、 声帯の緊張を30%軽減することが証明されています。
理由2:口・舌・喉の筋肉の耐性がない
日本語と英語では、使う筋肉が違います。
– 日本語:口をあまり開けない、舌の動きが少ない
– 英語:口を大きく開け、舌を積極的に動かす
スポーツでフォームを体が覚えるように、発声にも“筋肉の力”が必要です。
頭では理解していても、口・喉・腹筋がその動きを覚え、連動していなければ、
英語のリズムに乗せて声をスムーズに出すことはできません。
だから、知識があっても「話せない」状態になるのです。
理由3:心理的緊張が身体を固める
脳が「ミスしたらダメ」と判断し、緊張すると、体は「防御反応」で筋肉を固めます。
これをストレス性ボイスブロックと呼びます。
肩が上がり、息が浅くなり、声帯が閉じてしまう――。これが「喉が詰まる」感覚の正体です。
結果、「英語プレゼンで声が出ない」状況が生まれます。
ここを解きほぐすには、心理的緊張の緩和を考慮しながら、呼吸と動きの改善が先決です。
🪶 私の経験から ー緊張と失敗の中で見えた、“話す力”の正体
初めてアメリカで教壇に立ったときのことです。
20人ほどの高校生を前に、“Hi, everyone.” と言った瞬間、声が裏返りました。
顔が一気に熱くなり、呼吸が浅くなっていく。
頭では「準備はできている」と思っているのに、口が動かない。
何度も練習した原稿も、声にならない。
準備していた3分のスピーチは、わずか30秒で終わりました。
けれど、不思議なことに、その瞬間の感覚だけは今も鮮明に残っています。
「こんなはずじゃないのに」と思いながらも、その場では、ため息まじりに力なく笑うしかありませんでした。
今振り返ると、あの経験が、いまの「声から整えるプレゼン法」の原点のひとつになっています。
当時は恥ずかしさと疲労感ばかりが残りましたが、時間が経つにつれて、少しずつ見えてきたことがあります。
――話す力は、知識ではなく、呼吸から始まる。
もちろん、努力や知識の積み重ねは大切です。
でも、その力を発揮するためには、もうひとりの自分――“呼吸”と協働することが何より大切です。
そう気づいてから、数えきれない失敗を重ねながらも、
自分の相棒である呼吸と声に向き合い、その構造を理解することに力を注いできました。
【実践】3ステップ練習法
ここからは、今日からできる実践パートです。
英語プレゼンで「話せない」状態を抜け出すには、
長文よりも短文を“呼吸で言う”ことが最初の一歩。
英語プレゼンを始めたい人に、まずおすすめしたいのがこの方法です。
ステップ1:姿勢を整える
1. 立つ、または椅子に浅く座る
– 足は肩幅に開く
– 背筋を伸ばす(壁に背中をつけるイメージ)
2. 肩を上げて、ストンと落とす(2回)
– これだけで緊張が30%減ります
3. 深呼吸(腹式呼吸)を1回
– 鼻から4秒吸う → お腹が膨らむ
– 口から6秒吐く → お腹がへこむ
ステップ2:声に出して、間とリズムを感じながら読む
自分が実際に使いたいフレーズを3つ選びましょう。
(例)
- “I’m glad to be here.”
- “Today, I’d like to share…”
- “Thank you for listening.”
文法を考えなくていい。
発音を完璧にしようとしなくていい。
大切なのは、声と息がつながる感覚です。
ゆっくりでいい。
間を開けていい。
息を整えながら、軽くジョギングを始めるように声を動かしてみましょう。
ステップ3:録音して、自分の声を聞く
自分の声を客観的に聞くことで、
「あ、意外と悪くないかも」
「ここの間が詰まってるな」
という気づきが生まれます。
毎日30秒でいい。声を出すたびに、回路は温まっていく
1日3回、ほんの30秒でかまいません。
声に出すたびに、息が道を覚えていく。
筋肉が動きを覚えていく。
その感覚が生まれた瞬間、「言葉って、体の中を通るんだ」と実感するはずです。
言葉は、反復することでだんだんと自然になっていきます。
今日、ひとつのフレーズを声にした瞬間から、
あなたの話す力は、もう動き始めています。

まとめ:声を動かせば、伝わり方が変わる
声が出ないのは、才能のせいでも英語力のせいでもありません。
体がまだ「声の出し方」を覚えていないだけです。
正しい姿勢で息を整え、短いフレーズを声に出す。
それを続けるだけで、呼吸と声の流れは確実に変わります。
話す力は、知識ではなく反復で育ちます。
1日30秒でも、声を動かす時間をつくってください。
その積み重ねが、プレゼンで緊張しても声が届く力になります。
今日の一言が、明日の自信をつくります。

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