仕事では技術的に頼られているのに、「英語ができない自分」が足かせになっていませんか?
「50代から英語を始めても、もう遅いですよね?」
よく耳にする質問です。
25年のグローバルビジネス経験から、この問いに対する私の答えは明確です。
全く、遅くありません。
ただし、20代のように
「将来のため」に学ぶのではありません。
50代からでも、技術者人生はここまで変わる

50代が英語を学ぶと、
今の仕事が、目の前で変わります。
私は技術者ではありませんが、
アメリカ・ドイツ・インド・シンガポールなど、
グローバルビジネスの現場で25年間、 技術者と共に働いてきました。
多国籍チームでの技術案件に数多く関わり、
技術者が英語でどう苦労し、どう成功するかを 間近で見続けてきました。
その中で、何人もの50代技術者が
英語を学び直し、キャリアが劇的に変化する瞬間を見てきました。
今日は、その「リアルな変化」を
3つのシナリオでお伝えします。
社内での立ち位置
海外プロジェクトでの役割
そして、セカンドキャリアの可能性
シナリオ1: 社内の『翻訳係』から技術リーダーへ

「あの人に聞いてみよう」と言われるようになる
53歳のAさん(半導体メーカー・設計エンジニア)の話です。
彼は入社30年。
技術力は社内トップクラス。
でも、海外拠点とのやり取りは
いつも若手に任せていました。
「英語ができないから」
そんなAさんが、
50代で英語の発音を学び直しました。
一流技術者Aさん理由は単純。
「自分の設計を、直接説明したかった」
Aさんが最初に取り組んだこと
Aさんが最初に取り組んだのは、
たった10語の発音練習でした。
「data」「engineer」「algorithm」など、
自分が会議で最もよく使う単語だけ。
私がアドバイスしたのは、
音声学に基づいた発音トレーニング。
- 「data」:日本語の「データ(3音節)」→英語の「DAY-ta(2音節)」
- アクセント位置:第1音節を強く
- 舌の位置と息の出し方を意識



1日10分、3ヶ月続けた結果、
「聞き返される回数」がゼロになりました。
言葉遣いは決して流暢ではありませんが、
「通じる発音」を優先したことが、
Aさんの成功の鍵でした。
技術と英語、両方持つ強さ
半年後。
海外拠点から技術的な質問が来たとき、
上司が言いました。
「Aさん、直接説明してもらえる?」
その会議で、Aさんは
英語で自分の設計思想を説明しました。
教科書どおりの英語ではありません。
文法ミスもありました。
でも、技術の本質は伝わった。
アメリカ側のエンジニアから



This design is brilliant (この設計、素晴らしい)
という言葉をもらいました。
それ以降、Aさんの社内での立ち位置が変わりました。



「海外とのやり取り、Aさんに聞いてみよう」
「技術的に深い話は、Aさんが直接話した方がいい」
若手がやっていた「翻訳」役ではなく、
技術者として直接評価されるようになったのです。
給与への影響
Aさんの給与は、
すぐには上がりませんでした。
でも、1年後。
海外プロジェクトのリーダーに任命され、
役職手当が月5万円増えました。
年間60万円。
定年までの8年で計算すると、約500万円。
英語学習への投資は、
十分に回収できる金額です。
でも、Aさんが一番嬉しかったのは、
お金ではありませんでした。



「30年の技術経験が、やっと世界に届いた」
その実感が、何より大きかったのです。
シナリオ2: 英語×型フレーズで55歳から海外プロジェクトへ


「現地に行ってくれないか」
55歳のBさん(機械メーカー・生産技術)の話です。
Bさんの会社は、
インドに新工場を建設することになりました。
若手エンジニアが何人も派遣されましたが、
現地での生産がうまくいきません。
技術的な問題が山積みでした。
本社は悩んだ末、
Bさんに声をかけました。



3ヶ月だけ、インドに行ってくれないか
Bさんが準備したこと
Bさんは迷いました。
英語は、半年前から勉強を始めたばかり。
55歳での海外赴任。
家族もいる。
でも、技術者としての責任感が勝ちました。



自分の技術が必要とされているなら
Bさんが準備したのは、 「キーフレーズ」20個だけでした。
「Let me explain…」(説明させてください)
「The main point is…」(要点は…)
「Could you clarify…?」(確認させてください)
「First… Second… Finally…」(構造化された説明)
これらを「決め打ち」で使い回すことで、
現場での会話が驚くほどスムーズになります。
細部まで磨き上げた英語ではありませんが、
「型フレーズの使い回し」が、
Bさんの実践力を支えました。
55歳での海外赴任
インドでの3ヶ月。
Bさんの英語は語学としてはまだ未完成です。
でも、現場で図を描きながら、
準備した「型フレーズ」を使って技術的な指示を出すことができました。
インド人エンジニアたちは、
Bさんの技術力を理解し、尊敬しました。
私がインドのプロジェクトメンバーから聞いた言葉:



B-san’s English is simple, but very clear.
We understand exactly what he wants.
(Bさんの英語はシンプルだけど、とても明瞭。
彼が何を求めているか、正確に理解できる)。
予想外の展開
3ヶ月の予定が、
会社から延長の打診が来ました。



もう3ヶ月、いてもらえないか。
現地チームがBさんを信頼している
Bさんは悩みました。
でも、現地のエンジニアたちが
「B-san, please stay」と言ってくれた。
結果、Bさんは1年間インドに滞在しました。
帰国後、Bさんは
グローバル生産技術の統括責任者に任命されました。
年収は約150万円アップ。
でも、Bさんが一番の財産だと言うのは、
インドで得た経験と人脈です。



「55歳で、世界が広がった!」
シナリオ3: 英語×LinkedInでつかむセカンドキャリア


定年後、何をする?
57歳のCさん(電機メーカー・制御システムエンジニア)の話です。
定年まであと3年。
Cさんは、ふと考えました。



定年後、何をするんだろう?
再雇用で同じ会社に残る選択肢もある。
でも、給与は3割減。
やることも、今より限定される。



もっと、自分の技術を活かせる場所はないだろうか
そう思ったCさんは、
英語の勉強を始めました。
Cさんが最初にしたこと
Cさんが最初に取り組んだのは、 LinkedInのプロフィールを英語で書くことでした。
自分の30年の技術経験を、 英語で100語に要約する。
最初のドラフトは、 技術用語が多く、分かりづらいものでした。
そこでCさんは、 「いわゆる“ネイティブ的な英語”」ではなく、 「自分の技術が伝わる英語」を目指して、 何度も書き直しました。
– 難しい技術用語→簡単な言葉に置き換え
– 長い文→短い文に分割
– 実績を数字で明示(30 years of experience, 50+ projects)
試行錯誤を繰り返し、 Cさんのプロフィールが完成しました。
思わぬオファー
LinkedInにプロフィールを載せて、
3ヶ月後。
シンガポールの企業から
メッセージが届きました。



あなたの制御システムの経験を、
うちのプロジェクトで活かしてもらえませんか?
60歳からのシンガポール
最初、Cさんは信じられませんでした。
でも、オンライン面接を重ね、
正式なオファーが来ました。
契約社員として、
週3日のリモート勤務。
給与は日本の再雇用より高く、
何より、自分の技術が必要とされている実感がありました。
Cさんは今、60歳。
週3日はシンガポールのプロジェクトで働き、
残りの日は日本で家族と過ごしています。



「英語を学んだことで、
定年後の選択肢が10倍に増えた」
Cさんはそう言います。
もう一つの道: コンサルタント


英語ができる50代技術者には、
もう一つの道があります。
技術コンサルタント。
日本企業の技術を
海外に展開したい企業は多い。
でも、技術も分かり、
英語も話せる人材は少ない。
そこに、50代技術者の価値があります。
ある58歳の元エンジニアは、 技術コンサルタントとして独立し、
年収は会社員時代の1.5倍。
働く時間は半分。



こんな働き方ができるなんて、
50歳の時は想像もしなかった
彼はそう話していました。
25年で見てきた技術者たち


私は技術者ではありません。
でも、20代前半でアメリカに渡って以来、
25年間、グローバルビジネスの現場で
数多くの技術者と共に働いてきました。
アメリカ、ドイツ、インド、シンガポール。
そこで気づいたことがあります。
世界で活躍している技術者の多くは、
英語が「完璧」ではない。
ドイツ人エンジニアは、
ドイツ訛りの英語を話します。
インド人エンジニアは、
インド訛りの英語を話します。
でも、彼らは堂々と、
自分の技術を世界に発信しています。
日本人技術者の可能性
日本の技術者は、世界的に見て
非常に高い技術力を持っています。
でも、その技術が
世界に届いていないケースが多い。
理由は、言葉の壁。
25年間、この現場を見続けてきた私は、
いつも思っていました。
「この技術者の経験と知識が、
もし英語で伝えられたら、
世界がどれだけ変わるだろう」
だからこそ、私は
技術者向けの英語指導に特化しました。
音声学に基づいた発音トレーニング。
キーフレーズの使い回し。
グローバル英語という概念。
これらはすべて、
日本の技術者の知識を、
世界に届けるために開発した方法論です。
もし、あなたが
グローバル英語を身につけたら?
あなたの30年の技術経験が、
世界中の現場で必要とされます。
社内での立ち位置が変わり、
海外プロジェクトに参加でき、
セカンドキャリアの選択肢が広がる。
これは、空想ではありません。
実際に、何人もの50代技術者が
この道を歩んでいます。
まとめ: 3つのシナリオの共通点
3つのシナリオを紹介しました。
社内での立ち位置が変わる
Aさん: 10語の発音練習で「聞き返される回数」ゼロ
海外プロジェクトの可能性
Bさん: 20個のキーフレーズで55歳からの海外赴任
セカンドキャリアの選択肢
Cさん: 英語のLinkedInプロフィールで海外オファー
これら3つに共通するのは、
✅ 完璧な英語ではない
✅ でも、技術を伝えられる
✅ 50代からでも間に合う
という点です。
あなたの技術経験は、宝です。
それを世界に届けるための
「通信プロトコル」が英語。
洗練された言い回しの英語じゃなくていい。
グローバル英語で十分。
50代からでも、遅くありません。



むしろ、今だからこそ、
あなたの技術が世界で輝く時です。
次のステップ
この3人の共通点は、「一歩踏み出した」こと。それだけです。
Aさん、Bさん、Cさんのように、
あなたの技術経験を世界に届けるための第一歩は、
「通じる発音」と「キーフレーズの使い回し」です。
① すぐに試してみましょう
音声動画を活用してみてください。技術者のための発音特訓シリーズ
発音・発声テクニックの記事をまとめています。発音・発声テクニックシリーズ
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③ 今後の展開・予告
今後、このブログでは『70点英語で戦う50代技術者』のための具体的なフレーズ集やトレーニング方法を、連載形式で整理していきます。
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