もう遅い?忙しすぎる?50代技術者が英語をやり直すときにぶつかる5つの壁

この記事を読み終える頃には、『どの壁から・何を変えればいいか』が自分の中で整理できている状態を目指します。
5つ全部ではなく、ピンときた壁から1つずつで大丈夫です。

この記事では、

  • 時間の壁=佐藤さん
  • 記憶の壁=山田さん
  • 完璧主義の壁=田中さん

といった形で、実際の技術者のケースを交えながら解説します。

目次

はじめに:「もう遅い」という呪縛

山田さん(52歳・製造業エンジニア)は、海外プロジェクトへの参加を打診されました。

しかし、即座にこう思います:

一流技術者山田さん

「もう遅い。今から英語なんて…」
「若い頃にやっておけば良かった」
「仕事も忙しいのに、時間なんてない」

山田さんは、その場で辞退しました。


3ヶ月後。

山田さんより5歳年上の同僚・佐藤さん(57歳)が、同じプロジェクトに参加し、今、シンガポールで活躍しています。

山田さんは後悔しました:

山田さん

「あのとき、挑戦していれば…」

山田さんと佐藤さんの違いは何だったのか?

技術力は同等。英語の基礎力も同じくらい。

違いは、「英語力そのものではなく、5つの壁を認識し、乗り越え方を知っていたかどうか」だけでした。

今日は、50代技術者が英語をやり直すときに必ずぶつかる「5つの壁」と、その乗り越え方をご紹介します。

あなたが諦めるのは、この記事を読んでからでも遅くありません。

なぜ50代には特有の「壁」があるのか

20代・30代との3つの違い

違い①:時間の制約
  • 20代・30代:学習時間が豊富
  • 50代:仕事・家庭・マネジメント業務で多忙
違い②:記憶力の変化
  • 20代・30代:単語を丸暗記できる
  • 50代:理解を伴わないと覚えられない
違い③:プライドと不安
  • 20代・30代:失敗を恐れない
  • 50代:「今さら…」「若手に笑われたくない」

でも、20代(30代)にない50代の「強み」もある

  • 経験による理解力 → 体系的に学べる
  • 目的の明確さ → 必要な部分だけ学べる
  • プロとしての自覚 → 効率を重視できる

問題は、「壁」を認識し、正しく対処できるかどうかです。

壁1:「時間がない」という現実

要約:時間そのものは増やせないが、隙間時間の再設計はできる

この壁の正体

50代技術者の典型的な1日:

07:00-09:00 通勤・始業準備
09:00-12:00 会議・マネジメント業務
12:00-13:00 ランチ
13:00-18:00 技術レビュー・指導・打ち合わせ
18:00-20:00 残業・メール対応
20:00-21:00 帰宅
21:00-22:00 夕食・風呂
22:00-23:00 家族との時間
23:00- 就寝

どこに英語学習の時間があるのか?

実例:佐藤さん(57歳)の失敗と成功

佐藤さんも最初は失敗しました。

❌ 失敗パターン:

  • 毎日2時間勉強すると決意 → 3日で挫折
  • 週末にまとめて5時間 → 家族からの不満、続かない
  • 早朝5時起き → 1週間で体調崩す

✅ 成功パターン:

  • 佐藤さんが成功したのは、「1日5分×7回」という考え方に変えたからです。

乗り越え方:「隙間を使う」戦略

佐藤さんの実践スケジュール

朝:5分×2回

  • 07:30-07:35:通勤電車で単語5個を音読
  • 08:45-08:50:始業前にYouTube Shorts 1本

昼:5分×2回

  • 12:30-12:35:ランチ後にフレーズ練習
  • 13:25-13:30:午後の会議前に発音練習

夜:5分×3回

  • 19:30-19:35:帰宅電車でリスニング
  • 21:30-21:35:風呂上がりに発音練習
  • 22:45-22:50:就寝前にフレーズ復習

合計:35分/日

あなたへのアクション

今日から始められる3ステップ:

STEP
自分の隙間時間を3つ見つける
  • 通勤時間(往復)
  • トイレ休憩後
  • 寝る前の5分
STEP
各隙間で「1つだけ」やることを決める
  • 通勤:フレーズ音読
  • 昼休憩:YouTube Shorts
  • 寝る前:発音練習
STEP
カレンダーに○をつける
  • 実行できたら○
  • 3日続いたらご褒美

時間がないのは事実。でも、隙間はある。

壁2:「記憶力の低下」という不安

要約:丸暗記は苦手になったが、理解して覚える力は20代より強い

この壁の正体

50代のリアルな声:

  • 「単語が覚えられない」
  • 「昨日覚えたフレーズを忘れる」
  • 「20代の頃みたいに暗記できない」

実例:山田さん(52歳)の失敗

山田さんは、英語アプリで毎日50個の単語を暗記しようとしました。

  • 1日目: 50個覚える → 疲労困憊
  • 2日目: 前日の30個を忘れている → ショック
  • 3日目: もう一度50個 → 全く覚えられない
  • 4日目: 「やっぱり無理だ…」→ 挫折

脳科学が教える真実

20代と50代の脳の違い:

能力20代50代
短期記憶強い弱くなる
長期記憶普通強くなる
パターン認識普通非常に強い
関連付け能力普通非常に強い

50代は「丸暗記」には向かないが、「理解して覚える」には最適。

乗り越え方:「理解」と「反復」の設計

佐藤さんが成功した3つの戦略

戦略①:量より質

❌ 1日50単語を浅く
✅ 1日5単語を深く

  • 1単語につき、例文3つを作る
  • 自分の仕事に関連付ける
  • 音読を20回繰り返す

戦略②:「使う」ことで記憶する

❌ 単語帳を眺める
✅ 次の会議で1つ使ってみる

  • “Let me clarify…” を次の会議で使う
  • 使った後、手帳に○をつける
  • 1週間後、また使う

戦略③:「型」として覚える

❌ 個別のフレーズを覚える
✅ 「場面」と「型」をセットで覚える

場面
質問するとき“Could you clarify…?”
同意するとき“That makes sense.”
保留するとき“Let me get back to you.”

20個の型を覚えるだけで、会議の80%をカバー。

あなたへのアクション

今日から始められる3ステップ:

STEP
覚えるフレーズを5つに絞る
  • 次の会議で使いそうなもの
  • 自分の仕事に関連するもの
STEP
各フレーズを「場面」とセットで覚える
  • いつ使うか明確にする
  • 例文を自分の状況に書き換える
STEP
1週間で3回使う
  • 1回目:意識して使う
  • 2回目:少し自然に使う
  • 3回目:無意識に使う

記憶力は落ちた。でも、理解力は上がった。

ここまで読んで「これだ!」と思った壁があれば

5つすべてを読み進める必要はありません。

今ピンときた壁の「3ステップ」だけでも、明日から実行してみてください。

それが、あなたの第一歩になります。

壁3:「完璧主義」という呪縛

要約:間違いを恐れることが、最大のブレーキになっている

この壁の正体

50代技術者の心理:

「間違った英語を話したら恥ずかしい」
「若手に笑われたくない」
「プロとして、正確でなければ」

この完璧主義が、最大のブレーキになります。

実例:田中さん(54歳)の沈黙

オンライン会議で、インド人エンジニアから質問。

田中さんの頭の中:

「えっと、”Could you”と”Would you”、どっちが正しい?」
「”explain”の発音、合ってるかな?」
「文法的に正しい答え方は…」

考えている間に、5秒経過。

沈黙。

インド人エンジニアは、別の人に同じ質問をしました。

乗り越え方:「70点主義」への転換

グローバルの現実

世界の英語話者の80%は非ネイティブ。

インド人エンジニア、フランス人マネージャー、中国人研究者、ブラジル人開発者…

誰も完璧な英語なんて話していません。

佐藤さんの転換点

シンガポールのチームリーダー(インド人)がこう言いました:

“Your English doesn’t need to be perfect.
We just need to understand your technical expertise.”
(あなたの英語は完璧である必要はない。
私たちはあなたの技術的な専門知識を理解できればいい)

これで、佐藤さんは吹っ切れました。

あなたへのアクション

完璧主義からの3つの脱却:

STEP
「5秒ルール」を作る
  • 5秒以内に言葉が出なければ、今知っている単語で話す
  • 完璧な文章より、伝わる単語
STEP
「訂正OK」マインド
  • 間違えたら、その場で訂正すればいい
  • “Sorry, I mean…” と言い直せばOK
STEP
「実験」として捉える
  • 今日は1つだけ新しいフレーズを試す
  • 失敗は「データ」、成功は「資産」

完璧な英語はない。でも、伝わる英語はある。

壁4:「若手との比較」というプライドの揺れ

要約:流暢さで勝負する必要はない。技術力と論理性で勝てる土俵がある

この壁の正体

50代技術者の心の声:

「30代の若手は流暢に話している」
「留学経験のある社員が羨ましい」
「自分だけ英語ができない…」

実例:佐藤さん(57歳)の葛藤と気づき

グローバル会議に参加した佐藤さん。

隣に座る32歳の若手社員は、流暢にプレゼンをしています。

佐藤さんは思いました:

「やっぱり若い人には勝てない…」

しかし、会議後の評価が逆転

シンガポールのマネージャーがこう言いました:

“Your presentation was clear and easy to understand.
The young guy’s English was fluent,
but I couldn’t follow his technical logic.”
(あなたのプレゼンは明確で理解しやすかった。
若い彼の英語は流暢だったが、
技術的なロジックが追えなかった)

乗り越え方:「勝てる土俵」を認識する

50代の「勝てる土俵」

要素30代若手50代ベテラン
英語の流暢さ
発音の綺麗さ
技術的深さ
説明の論理性
質問への対応
経験に基づく提案×

流暢な英語より、深い技術と論理性。

グローバルチームが求めるもの(優先順位)

  1. 技術的専門性(最重要)
  2. 論理的思考
  3. コミュニケーション意欲
  4. ここまでが必須
  5. 英語の流暢さ(あればベター)

若手と同じ土俵で戦う必要はありません。

あなたへのアクション

自分の「強み」を活かす3ステップ:

STEP
「シンプル+論理的」を武器にする
  • 短い文で、明確に
  • “First, Second, Finally”で構造化
  • 図を多用
STEP
技術用語は日本語読みでもOK
  • “Kubernetes” → カタカナ発音でOK
  • 重要なのは概念の理解
STEP
「経験」を語る
  • “In my 30 years of experience…”
  • ベテランだからこそ語れる

若手と比較する必要はない。あなたには30年の経験がある。

壁5:「挫折経験」というトラウマ

要約:過去の挫折は、方法が間違っていただけ。あなたの能力の問題ではない

この壁の正体

50代技術者の過去:

「20代で英会話学校に通ったけど続かなかった」
「TOEIC対策本を買ったけど1週間で放置」
「海外ドラマで学ぼうとしたけど挫折」

「また続かないんじゃないか…」

という不安。

実例:山田さん(52歳)の過去

山田さんの英語学習歴:

  • 25歳:英会話学校(3ヶ月で挫折)
  • 32歳:TOEIC参考書(1週間で放置)
  • 38歳:オンライン英会話(2週間で挫折)
  • 45歳:英語アプリ(1ヶ月で解約)

「自分には無理なんだ…」

という確信。

なぜ過去に挫折したのか?

挫折の3大原因

原因①:目標が曖昧だった
  • 「英語ができるようになりたい」
  • → いつ?何のために?どのレベル?
原因②:方法が合っていなかった
  • 20代向けの学習法を50代でやっていた
  • 「日常会話」より「ビジネス英語」が必要だった
原因③:完璧を求めすぎた
  • 毎日2時間勉強
  • 全部完璧にマスター
  • → 無理なハードル

乗り越え方:「小さな成功」の積み重ね

佐藤さんの戦略

戦略①:目標を超具体化

❌ 「英語ができるようになる」
✅ 「3ヶ月後の海外プロジェクト初日に、自己紹介とプロジェクト説明ができる」

戦略②:ハードルを極限まで下げる

❌ 「毎日2時間勉強」
✅ 「毎日5分、1フレーズだけ」

佐藤さんの1週間目:

  • 月-金:5分、同じフレーズを繰り返し練習
  • 土:10分、復習
  • 日:休み

1週間で1フレーズだけ。でも、確実にマスター。

戦略③:「できた」を記録

佐藤さんは、カレンダーに○をつけました。

1週間後:○が7つ並ぶ。
「俺、続いてる…!」

これが自信になりました。

あなたへのアクション

「今度こそ」を成功させる3ステップ:

STEP
超具体的な目標を立てる
  • いつまでに?
  • 何のために?
  • どのレベル?
STEP
ハードルを1/10にする
  • 毎日30分 → 5分
  • 50フレーズ → 1フレーズ
  • 完璧に → 70点で
STEP
1週間続いたら、自分を褒める
  • カレンダーに○
  • 小さなご褒美
  • SNSに投稿

過去の挫折は、方法が間違っていただけ。あなたのせいじゃない。

まとめ:5つの壁を乗り越えた先にあるもの

今日学んだ5つの壁(一覧)

正体乗り越え方
①時間がない1日24時間は変えられない隙間時間5分×7回 = 35分/日
②記憶力の低下丸暗記は苦手になった理解+反復+実践で長期記憶へ
③完璧主義間違いを恐れる70点主義、5秒ルール
④若手との比較流暢さで負ける技術力と論理性で勝つ
⑤挫折経験「また失敗するかも」超具体的目標+超低ハードル

佐藤さん(57歳)の「その後」

冒頭の佐藤さんは、6ヶ月後:

  1. シンガポールプロジェクトで現地チームをリード
  2. 技術カンファレンスで発表
  3. 後輩技術者のメンターに

英語は流暢ではありません。
でも、必要なコミュニケーションは全て取れています。

佐藤さんはこう語ります:

5つの壁があることを知っていたから、対策を立てられた。

①時間がないなら、隙間を使う。
②記憶力が落ちたなら、理解して覚える。
③完璧じゃなくていい、70点でいい。
④若手と比較しない、自分の強みで勝負。
⑤過去の挫折は、方法が間違っていただけ。

この5つを受け入れたとき、
『もう遅い』から『まだ間に合う』に変わった

あなたへの最後のメッセージ

あなたは今、分岐点に立っています。

  • 道①:「もう遅い」と諦めて、3年後に後悔する
  • 道②:「5つの壁」を乗り越えて、新しいキャリアを開く

山田さんは道①を選びました。
佐藤さんは道②を選びました。

あなたはどちらを選びますか?

明日から始める3ステップ

ステップ1(今日):5つの壁を自己診断

以下の質問に答えてください:

  • □ 1日10分〜15分の隙間時間を3つ見つけられますか?
  • □ 20フレーズを覚えることに抵抗はありますか?
  • □ 間違えることを恐れていませんか?
  • □ 若手と比較して劣等感を感じていませんか?
  • □ 過去の挫折を引きずっていませんか?

1つでもチェックがついたら、その壁から攻略しましょう。

ステップ2(1週間):1つの壁だけ乗り越える

5つ全部を一度に攻略する必要はありません。
1週間で、1つの壁だけ。

例:

  • 今週は「時間の壁」だけ
  • 隙間時間を3つ見つけて、実行
  • カレンダーに○

ステップ3(1ヶ月後):小さな成功を祝う

1ヶ月後、振り返ってください:

  • 「1フレーズだけでも、自然に使えるようになった」
  • 「1つの壁は、乗り越えられた」

これが、あなたの最初の成功です。

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最後の質問

Q: 本当に50代からでも間に合いますか?

A: はい。ただし条件があります。

  • 「ネイティブレベル」を目指すなら → 難しい
  • 「グローバルで仕事できるレベル」を目指すなら → 十分可能

佐藤さん(57歳)、田中さん(54歳)、山田さん(52歳)…
多くの50代技術者が証明しています。

問題は年齢ではなく、「5つの壁」への対処法を知っているかどうかです。

ゆく年くる年。

今年はお世話になりました。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。皆さんにとって、2025年はどんな年でしたでしょうか?
良いお年をお迎えください。 そして、2026年スタートダッシュです。 一緒に新しい挑戦を始めましょう。

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